2017/06/25 1st edition.
2017/07/07 Last updated.
○ 結腸・直腸生検の正常構造
・粘膜固有層→粘膜筋板→粘膜下層→固有筋層(内輪・外縦)→漿膜下脂肪織→漿膜
・通常は粘膜下層までしか採取されない → 粘膜筋板の有無を記載することが好まれる(粘膜固有層全層が採取されていることの担保)
・杯細胞 goblet cell を豊富に含む上皮からなる腺管が見られ,右半結腸では Paneth 細胞がみられてもよい
・間質にはリンパ球,形質細胞,好酸球などが浸潤
・盲腸生検の場合は結腸粘膜が採取されてくる場合と,小腸粘膜が採取されてくる場合がある
Point: 生検検体から分かるのはせいぜい大腸か小腸かくらいで,部位については同定は不可能.結腸なのか,直腸なのかすらわからない.たまに盲腸で小腸粘膜が採取されていることもある.
○ 実際の診断に当たっての注意
・Polyp などでどの場所で起きやすいか,だいたい決まっているものもあり,またこの部位にはこういう変化が起きても良いなどと決まっていることもある
・採取部位の確認は一応しておく
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