2022年10月9日日曜日

国際協力的ななにか

 # Improvement of macroscopic pictures.

前回カンボジアに 2 年ぶりに行った時に,デジタルカメラを置いてきた.デジタルカメラと言っても,ASC サイズのミラーレス一眼レフカメラである.本当は full size の一眼レフカメラが良かったのだが,まぁ手元にあったカメラで使い道も特にないしいいかという感じ.マクロ写真撮影用カメラとしては十分なスペックである.

スマホでマクロ写真を撮るのでなくて,マクロ写真をこうして撮影してほしいという要望を込めて実際に切り出しを一緒に行ってこう使ってほしいと具体的なデモンストレーションをしてみた.

そこからしばらくして,様子を見ているときちんと使いこなしている!接写の写真も撮影しているし,検体の記録としては問題ない.さらに嬉しいことに,切り出し図を書くためにタブレットを導入しようかと考えているとのこと.ここ 2 年間その必要性を懇懇と説いてきたが,思わぬところで急に理解してもらえたような気がしている.

# How about other hospitals?

KSFH へ見学に行った時に病理部を見せてもらって,切り出しや診断の部屋などを見て回った.その時は特になんとも思わなかったが,後でふと写真撮影台がないことに気づいた.別の病院の先生に聞いてみたところ,他の病院がどうやっているか話し合う余裕はなく昔の話しかわからないと前置きをしつつ,一般的には肉眼写真は珍しい症例や特殊な症例などしか撮影しないと言っていた.

切り出しの段階でどうやって当該症例が珍しいのかを判断しているのか疑問に思いつつも,面倒を見ている検査センターでやっている手術検体の写真は全例撮影というのは結構彼らにとっては普通では無いことなのかと理解できた.そのようなトレーニングを受けて来なかったらそりゃ面倒だと思うに違いない.こういうのは実際に行ってみないとわからない.

# Quality Control

2021 年のコンサルテーション症例のうち自分が彼らの意見に同意したのは 50% であったのに対して,今年はそもそもコンサルテーションされる症例が少ないのもあるが,75% を超える同意である.実感としても大外しはしないし,残りの 25% も全く違うというわけではなくて,このように診断したほうがよいのでは?という修正も含まれている.もちろんこれはだめ!っていう大外しも若干は含まれている.

本当は 2020 年からやっておけばよかったと後悔しているが,とりあえずまぁデータを取得しておいて良かった.こうしないと振り返り自体が難しくなる.

# What's next?

次に考えているのは症例報告.資金的にも経験的にも自分ひとりでは不足しているので,両者ともに面倒を見てくれるメンターを確保済.まだこれと言える症例に出会っていないが,なんとかして結びつけたいところ.


病理医としてのキャリアパス:中間点

# 次はいずこへ どどたんせんせはいわゆる around 40 で,この職場で留まるべきか次にどこかに行くべきかをそろそろ悩まなくてはいけない感じなっている.ある程度 public なこういうブログで書くべきかは悩ましい感じもするが,ごく普通の人の普通のキャリアパスについての具体...