2017/07/24 1st edition.
○ はじめに
・主に気づいたところを中心に適宜取り上げていく,neuroendocrine など新しくても頻度の低いものは除いた
・リンパ節の番号など,病理医にとってはあまり本質的ではないところは省略している
・よって完全ではないところに注意(変わっていなくても取り上げている可能性がある)
○ 病理診断報告書の記載について
・組織学的余後因子:進行期が重要で,異型度は関係ない.脈管侵襲は「あり,なし」で記載し,静脈,リンパ管の有無や程度に関しては不問
・腫瘍径の評価:Conization 後の子宮摘出検体は病変がほとんど含まれていないことが多く,conization 検体に基づいて決定
・治療効果判定:descriptive な記載が求められるが,grading はない
○ 検体の取扱い
・LEEP 検体で分割切除された場合は,体部側,膣側断端を結んだ線に平行になるように分割する
○ 診断の取り扱い
・TNM 分類は UICC 8th ed. に準ずる
・TNM 分類の判定に迷う場合は低い方に分類
・Conization, 組織診,細胞診の結果は臨床検査であり,手術検体における pTNM 分類には加味しない.ただし,手術検体に癌がない,あるいは手術検体よりも「臨床検査」の方が異型が強ければ,pT は術前検査の結果を入れる
○ 組織学的分類
・2014 年の WHO 分類の変更の際に細胞診の判定に用いられていた LSIL, HSIL が組織診断にも採用された
・微小浸潤扁平上皮癌や微小浸潤腺癌は組織分類から削除(進行期で判定するため IA の扁平上皮癌,腺癌)
・腺異形成 glandular dysplasia は削除
・内頸部型粘液性腺癌 → 通常型内頸部腺癌へ変更,最小偏倚腺癌は(悪性腺腫)は胃型粘液性腺癌の亜型となった
・明細胞腺癌,粘液性腺癌,類内膜腺癌,漿液性腺癌,中腎性腺癌の「腺」がなくなり,明細胞癌,,,となった
・組織学的異型度について,G1-3 に分類
腺癌は充実性成分 10% 以下+核異型軽度から中等度は G1,50% 以上+核異型高度は G3, その中間は G2.ただし,胃型粘液性癌,漿液性癌,明細胞癌は全て高異型度のため分類しない
0 件のコメント:
コメントを投稿