# いわゆる業務改善のお話
とかく日本人は業務の効率化ということが嫌いのようだ.多分自分とは考え方が違うのだろう.ただ,違うから仕事ができないでは仕事にならないので,とりあえずそれなりの議論と説得をしていくことになる.
とあることで,業務の効率化をしようという話題を出した.だいたい出てくる反論の相場は決まっていて,正確さの担保はどうするのかということ
業務の効率化と正確さの犠牲というのはある程度 trade off の関係にある.許容できる範囲内での正確さの犠牲で業務を最大限に効率に運用することができ,本来であればそれを目指すべきである.でもそれをぶち壊す power word がある.
それって絶対に安全(あるいは間違えない)って言い切れますか?
世の中絶対などはなくて,間違いを想定してその間違いをうまく拾い出すような策を講じる.
# 絶対というものの怖さ
絶対というキーワードは容易に思考停止に陥らせる.絶対に失敗しない,絶対に正しい,こういう発想をしてしまうと身動きが取れなくなり,「絶対には正しくない」現状にとどまってみたり,どこかの状態へ行ってしまう.
全ては 0-100% の間の中で揺れ動くものであり,現状 100% といえば人は死ぬことくらい.ロブスターなんて捕食されない限り死なない?とも言われているので,人が死なない時代がやってこないとも言えない.それくらい 100% を担保するのは難しい.
自分たち(日本人)は 100% あるいは完璧を求めようとしがちで,当然 100% には到達しないので 90% くらいになるのだろうが,そういうのを外側から見ると「完成度が高い」と称される可能性がある.でもそれはコストパフォーマンスでいうととても悪い.
# ISO や CAP の意味するところ
ISO や CAP なんかは 60% 程度の仕事をする人たちをルールで縛ることによって 80-90% 程度を目指そうとしているわけで,何もなくても 100% を目指している人たちからすると,ただの鬱陶しいもの以外の何者でもない(もちろん 60% 程度の人たちにとっても鬱陶しいだろうけど).
だから自分たちに都合の良いルールを作りそのルールに乗っかって仕事をすればよいだけ,あるいはそのルールで出来る範囲内の仕事をすればよいだけとも言えるのだが,それがなかなか難しい.一番の原因は自分がルールを熟知していないということに尽きるのだが.
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