# 病理学会関東支部会を視聴して
久しぶりに真面目に病理学会関東支部会を見てみる.まぁやることは山ほどあるんだけど,やる気がゼロなのでだらりと講義を聞いているところ.
# DF vs DFSP
今回は dermatofibroma (DF) と dermatofibrosarcoma protuberans (DFSP) の話.これを一時間話を出来るのはさすが..自分だったら 10 分で終わるかな.そんなに話すことは多くはない.皮膚病理の先生らしく,表皮の所見をきちんと大事にして解説をされているのが印象的.多分骨軟部病理の先生とは説明の視点がだいぶ違う気がする.
DFSP は出現パターンは特徴的で,単調な細長い紡錘形細胞が増殖し皮下脂肪組織への浸潤が特徴的.一方 DF は多彩な像を呈するので,あまり先入観や固定観念を持ちすぎずに対峙するのが現実的.そして免疫染色では CD34 を中心として Factor XIIIa 等を併用しながら考える.迷った症例では PDGFB の再構成を FISH で検出する.DFSP は fibrosarcomatous pattern に注意する.これで大半は解決する.どうしてもわからなかったら,完全切除をすれば治療としては完了する.
# わかりやすい講演会?
この演者の講演を何度か聞いたことがある.本だと非常にわかりやすくて大ファンなのだが,講義だとうーん,,,という感想を持ちがち.他の人はどう言う感想をもつだろうか?
多分だがこの演者の講演の場合は重要な情報と重要性の落ちる情報が同じようなテンションで重み付けで講義をされているのが理由なのかなと思っている.本の構成は重み付けがきちんとなされているのと対照的なのが印象的である.
# わかりやすい講演会の要件
多分今までもどこかで話をしたような気がするが,個人的に思う,わかりやすい講演会というのは
わからないものをわからないとはっきり言ってくれること
だと思っている.分かるというのは分からないものを分からないと言い切れることで,そうすることで分かることがハイライトされて理解が整理される.分からないものをあやふやにしていると,結局視界の一部がぼやけた状態で運転をするようなもので危険.ここは見えないと整理していればそこは避けようという戦略も出てくる.
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