# いわゆる口コミ
最初は全ての症例の診断書に目を通して,怪しいのがあったら写真を撮って送ってもらうようにしていたが,流石に自分も忙しく全てに目を通すというのは難しく,途中からコンサルテーション症例のみにした.片手間でやるのは難しい.
そこから数年の間に口コミ?で日系の病院に紹介をしてもらえたようで,顧客が増えてきた.そして日系以外の外資系の病院からの検体依頼も来るようになってきた.当該の検査センターでは今色々な問題を抱えているようだが,少なくとも顧客から依頼があるという状況は希望があるわけで,ポジティブに捉えるようにしている.
最近のコンサルテーション症例自体が少なくなってきており,その症例もほとんど診断の確認程度で,致命的なエラーはほとんどない.正直言うとゼロとは言わないが.
# 更に本格的に
ちょうど検査センターを始めて 1 年くらいでコロナに突入しており,検体が減ったりいくつかの検査センターは閉めたりしており,受難になっているが,2022 年現在では自分が顧問をしている検査センターはとりあえず生き延びている状況である.
経営についてはとりあえず彼らに任せて自分が興味があるのはカンボジアの国内で local の病理診断はきちんとしている,まともであるという印象を強烈に植え付けること,そして引いてはカンボジアの医療水準自体を引き上げること.
病理診断が的確であることは,腫瘍非腫瘍いずれにせよ根本的に重要なことで,自分としては的確な病理診断は臨床のレベルを引き上げると信じている.
カンボジアでの病理診断の水準向上は臨床細胞学会が主体で行っており,彼らがやっていることはどちらかというと明るいところでの活動で,自分がやっているのはスポットの当たらない暗いところでの活動に近い.謝礼は結局もらっていない(もらっても良いのだが,機器の減価償却や新規機器の購入,ランニングコストもありとりあえず件数だけカウントして保留にしている)が,営利企業のアドバイザーでボランティアとは言い難いのであまり表彰されることはないだろう.まぁそれも一興.
去年は second generation に対してオンラインで切り出し方法についての網羅的なレクチャーをやったりと,お金にならない仕事もたくさんしている.もっとも検査センターでのまあまあいいお金になる仕事もたくさんやっているが.
コロナ禍でカンボジアには行けていなかったが,目的を達成するためにはやはり実際に行って指導をする必要があると痛感しており,そろそろ行く準備を考えているところ.
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